【10月4日新馬戦回顧】ブライトスクリプトが快勝、シルヴァノーブルも完勝|勝ち馬6頭の実力と血統
好位から鮮やかに抜け出す馬、先頭で脚をためて突き放す馬、後方から一気に差し切る馬。2026年10月4日(日)、東京・京都の新馬戦では、勝ち馬それぞれの持ち味がよく表れました。
ブライトスクリプトが見せた競馬の上手さ。シルヴァノーブルの先行力と加速力。トロカアニマダ、ヴェントセラーレの末脚。そして、接戦を制したジョーティス。初戦で示した完成度と、これから見てみたい可能性を、走りと血統から振り返ります。
事前の注目馬や調教評価は、10月4日(日)の新馬戦最終予想をご覧ください。
10月4日・東京と京都の新馬戦結果
| レース | 条件 | 勝ち馬 | 時計 | 2着との差 |
|---|---|---|---|---|
| 京都3R | ダート1400m | ミホマル | 1分25秒2 | 4馬身 |
| 東京3R | ダート1600m | ヴェントセラーレ | 1分39秒9 | 4馬身 |
| 京都4R | 芝1400m・牝 | ブライトスクリプト | 1分20秒5 | 2馬身 |
| 京都5R | 芝2000m | トロカアニマダ | 2分01秒8 | 1馬身1/2 |
| 東京5R | 芝2000m | シルヴァノーブル | 2分03秒9 | 3馬身1/2 |
| 東京6R | 芝1600m・牝 | ジョーティス | 1分35秒6 | ハナ |
全6レースとも良馬場。時計・着差はJRA公式結果によるものです。
京都4R|ブライトスクリプト、速さと競馬の上手さを兼ね備えた初陣
芝1400mの牝馬戦は、池添謙一騎手のブライトスクリプトが2馬身差の快勝。5番手から上がり33秒8で抜け出し、1番人気に応えました。
評価したいのは、位置を取りながら終いの速さも発揮したことです。発馬はひと息だったと報じられていますが、その後は好位まで進み、直線で決め手を使いました。初めての実戦で立て直しが利き、追走と加速を両立できた点に、現時点での実戦能力の高さを感じます。
父サートゥルナーリア、母スピーチ、母の父Mr Speaker。母は米国のダートGⅠ勝ち馬ですが、本馬が初戦で示したのは芝での鋭い反応でした。母の実績から受ける力強さへの期待に、父の血統背景から連想する芝でのスピードが重なる配合です。
500kgの馬体も含めて、今後どのように走りが整っていくか楽しみな一頭。次は相手が強くなったときにも、今回のように好位で運び、ひと脚を使えるか。その期待を持って送り出せるデビュー戦でした。
東京5R|シルヴァノーブル、先頭から上がり最速の強さ
横山典弘騎手のシルヴァノーブルは、逃げて3馬身半差の完勝。勝ち時計は2分03秒9、上がり3ハロンはメンバー最速の34秒1でした。
前半1000mは63秒7。ゆったりした流れを作れたことは確かですが、注目したいのはそこからの加速です。レースの最後の3ハロンは11秒6、11秒2、11秒3。先頭でこの切り替えに対応し、後続との差を広げました。ペースを落として運ぶだけでなく、勝負どころで自らスピードを上げられた点が光ります。
父シルバーステート、母チョコレートリリー、母の父ウォーエンブレム。今回は、血統に期待したいスピードを2000mの競馬の中で使えた形です。折り合って脚を残し、必要な場面で加速する。初戦からこの組み立てができたことを高く評価します。
事前記事でも調教から注目した一頭ですが、実戦では競馬のセンスまで示してくれました。次走で流れが速くなった場合や、他馬を前に置いた場合にどう走るか。今回の勝ち方には、その先を見たくなる余地があります。
京都5R|トロカアニマダ、後方から届かせた末脚に中距離への期待
注目馬が集まった芝2000mを制したのは、国分恭介騎手のトロカアニマダ。後方から運び、4コーナー8番手からメンバー最速の上がり34秒5で差し切りました。2着アンバーライトに1馬身半差をつけています。
このレースは最後の2ハロンが11秒6、11秒3。前が止まっていく形ではなく、レース全体が終盤に加速する中で、後ろから勝ち切りました。位置取りにはまだ改善の余地を残しながらも、勝負を決める脚は初戦から十分に備えていたという評価です。
父ベンバトル、母コスモジェミラ、母の父ゴールドシップ。中距離での持続力を期待したくなる血統に、今回の終いの速さが加わりました。距離適性や成長力を一戦で決めつけることはできませんが、2000mで脚を使い切った内容は、今後を考えるうえで心強い材料です。
3着ジーティーギャング、4着ジュンキングも好位で運んで上位に残りました。今回はトロカアニマダの決め手が上回りましたが、経験を積んだ有力馬たちとの再戦にも興味が湧きます。
東京6R|ジョーティス、ハナ差に詰まった反応の良さ
芝1600mの牝馬戦は、ルメール騎手のジョーティスがシドニーハーバーをハナ差で退けました。道中4番手から上がり33秒8。勝ち時計は1分35秒6です。
着差は小さくても、相手も伸びているところを捕まえたことに価値があります。ルメール騎手もレース後、反応の鋭さと能力を評価していました。好位で流れに乗り、最後のひと伸びを引き出して勝ち切った内容は、初戦として頼もしいものでした。
父モーリス、母アヌラーダプラ、母の父キングカメハメハ。事前記事で取り上げた調教の動きに続き、実戦でもマイルでの速い上がりに対応しました。現時点では、今回勝った1600mを軸に、反応の良さをどこまで磨けるかに注目したいところです。
2着シドニーハーバーも同タイムで、内容のある一戦でした。上位2頭の間に大きな実力差がついたと見るより、両馬の次走を楽しみにしたい決着。その接戦を最初の一戦で制したことは、ジョーティスの確かな収穫です。
ダートの2頭も鮮やか|ミホマルの完成度、ヴェントセラーレの末脚
京都3R・ミホマル|好位から4馬身差、実戦で力を出せる強み
ミホマルは4番手、3番手と好位で運び、直線で抜け出して4馬身差。初戦から流れに乗って力を発揮できる、競馬のまとまりが光りました。
父グレーターロンドン、母キニナルーイ、母の父シニスターミニスター。父のスピードに、母系のダート適性を期待したくなる配合です。今回はダート1400mで追走力と終いの伸びを示し、条件への適応を結果で裏付けました。次も好位を取れるなら、安定した走りを期待したくなります。
東京3R・ヴェントセラーレ|後方から4馬身差、決め手の大きさが魅力
ヴェントセラーレは15番手、13番手から追い上げ、上がり36秒6で4馬身差の快勝。同じ4馬身差でも、こちらは後方から一気に差を詰めた末脚の迫力が印象に残ります。
父ルヴァンスレーヴ、母アドラータ、母の父オルフェーヴル。ダートでの力強さと、長く脚を使う可能性を楽しみにしたい血統です。発馬や序盤の位置取りが整ってくれば、末脚を使うまでの負担も減らせるはず。完成された競馬を見せたというより、初戦から大きな武器を示した一頭として、次走を追いかけたいと思います。
秋の新馬戦、それぞれに見えた次への楽しみ
好位から速い脚を使ったブライトスクリプト、主導権を握って加速したシルヴァノーブルには、初戦から力を結果につなげる上手さがありました。トロカアニマダとヴェントセラーレは、後方から勝ち切る決め手を披露。ミホマルの安定した立ち回りと、ジョーティスの接戦でのひと伸びも魅力です。
次走で楽しみにしたいのは、今回の武器が違う流れや強い相手にも通じるかということ。勝ち方の異なる6頭が、それぞれの課題を経験に変えながら、どんな競走馬になっていくのか。秋の新馬戦らしい、先を見たくなる一日でした。
結果・血統の確認資料
JRA公式結果: 京都3R/ 京都4R/ 京都5R/ 東京3R/ 東京5R/ 東京6R。
補足資料:ブライトスクリプトの血統・レース後報道、トロカアニマダの血統・結果、ジョーティスのレース後コメント、ミホマルの血統・結果、ヴェントセラーレの血統・結果。完成度・適性・将来性については、これらの記録に基づく筆者の見立てです。


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