【日高ステークス2026】14頭の出走枠を巡るドラフト会議|休養明け組と好調馬をどう並べるか
今回は通常の「本命・対抗」を決める予想ではなく、登録馬をドラフト候補のように並べながら、どの馬を上位指名したいかを考えてみます。
登録は21頭に対してフルゲートは14頭。能力や状態が良くても、まず出走枠に入れなければ始まりません。休養明けでフレッシュな馬、ひと叩きされて上昇が期待できる馬、近走の勢いで選びたい馬。それぞれの長所を比べると、かなり興味深いメンバー構成です。
※8月25日時点の登録状況をもとにした展望です。出走馬は木曜日に確定します。
1巡目候補はフレッシュな実力馬
まず上位指名したいのは、エルマーゴ、ダノンミッション、マテンロウサンです。
エルマーゴは前走のテレ玉杯を勝って昇級。休み明け成績も良く、久々そのものを大きな減点材料にする必要はなさそうです。東京芝1600mで見せた末脚を考えれば、札幌芝1500mへの対応力も十分。今回の「フレッシュ枠」では最上位に置きたい存在です。
ダノンミッションも石和特別を勝っての昇級戦。休養明けでも大きく崩れにくく、むしろ使われてからさらに良くなるタイプです。今回は約4か月ぶりですが、能力を発揮できる状態なら、ここでもいきなり通用して不思議はありません。
マテンロウサンは長期休養明けだった前走の苫小牧特別を勝利。今回はひと叩きされた上積みが期待できるうえ、すでに札幌で結果を出している点も強みです。1200mから1500mへの距離延長は確認が必要ですが、前走以上の状態で出てくる可能性を考えれば、上位指名は当然でしょう。
実戦を使われたインパクトシーとコスモアンソロジー
インパクトシーとコスモアンソロジーも、能力・状態の評価では一歩リードできる候補です。
インパクトシーは五稜郭ステークス7着からの距離短縮。前走は後方からの競馬になりましたが、春には中山芝1600mの2勝クラスを勝ち、昇級初戦でも3着に入っています。ひと叩きして間隔を取った今回は、反応が変わってくる可能性があります。
コスモアンソロジーは昇級初戦の阿武隈ステークスで4着。いきなり3勝クラスに目途を立てました。好位で運べる機動力は札幌向きで、1500mへの短縮も面白い選択です。
ただし、この2頭は現時点では出走順位が足りず、登録馬が予定どおり投票すれば除外される可能性が高い立場です。馬券候補として魅力があっても、木曜日までは「指名したくても交渉権を得られない馬」として扱う必要があります。
好調組から誰を上位に引き上げるか
近走内容から状態の良さを感じるのが、エマヌエーレ、サンタアニタ、サムハンター、マジックローズ、モンドデラモーレです。
エマヌエーレは新潟日報賞3着、渡月橋ステークス3着と、芝1400mで安定。先行力があり、札幌1500mでも流れに乗りやすいタイプです。派手さよりも計算のしやすさを買いたい即戦力候補でしょう。
サンタアニタは立待岬特別を勝って昇級します。近走は1200~1400mで先行力を見せており、勢いでは上位。初めての3勝クラスと1500mへの対応が焦点になります。
サムハンターは函館のUHB杯3着、TVh杯5着。8歳馬ながら夏の北海道で安定して走っています。距離延長が合えば面白い存在ですが、現時点では除外候補の先頭付近。出走圏内から回避馬が出るかどうかを待つ立場です。
マジックローズは九州スポーツ杯を2着に0.9秒差で圧勝。今回はダート1700mから芝1500mへの大胆な条件変更になります。好調さは疑いようがありませんが、芝適性は未知数。能力だけで押し切れるかを試す、ドラフトならではのロマン枠です。
モンドデラモーレは多摩川ステークス4着、湘南ステークス2着。芝1400mで3勝クラス突破目前の内容を続けています。昨年の日高ステークスでも3着に入っており、舞台適性まで含めれば最も無難な上位候補の一頭です。
コース実績ならワタシマツワを忘れられない
今回の登録馬を並べるうえで、ワタシマツワも外せません。
前走の羊ヶ丘特別では、今回と同じ札幌芝1500mを1分27秒9で勝利。先行して押し切った内容には、この舞台への適性がはっきり表れていました。昇級戦でもコース経験の差は大きく、ドラフトでいえば「地元枠の即戦力」。勢いと適性の両方を評価すれば、1巡目に繰り上げてもよい存在です。
最大のカギはリゾートアイランド
最も扱いが難しく、同時に最も面白いのがリゾートアイランドです。
前走のNHKマイルカップは16着。数字だけを見れば大敗ですが、GⅠでの結果をそのまま3勝クラスの評価に当てはめるのは危険です。1月にはジュニアカップを勝っており、マイル前後のスピード能力は証明済み。今回は古馬との初対戦でも、3歳馬のため55kgで出走できます。
東京芝1600mのGⅠから札幌芝1500mへ替わり、相手関係も大きく緩和されます。休養明けの状態と洋芝への対応は確認したいものの、私は十分に「買える馬」だと思います。
人気がNHKマイルカップ16着という着順だけで落ちるなら、むしろ一本釣りを狙いたい候補です。
残る候補にも役割がある
パワーホールは展開を作れる先行候補。サクセスアイとトラペジストは休養による立て直しが成功していれば差はありません。
アンビバレント、エフォートレス、インヴォーグは距離変更が刺激になりそうな組。エヴァンスウィート、フォルテム、ドゥカートは、展開や出走枠の巡り合わせまで含めて評価したい候補です。
評価とは別に出走ボーダーも確認
現時点で21頭がすべて出馬投票した場合、次の7頭が除外見込みです。
サムハンター
インヴォーグ
インパクトシー
ドゥカート
フォルテム
コスモアンソロジー
エヴァンスウィート
この中ではサムハンターが繰り上がりの最上位。現在の出走圏内から1頭回避すれば、出走できる可能性があります。インヴォーグ、インパクトシー、ドゥカート、フォルテムは同じ7月11日に前走を使っており、さらに枠が空いた場合は抽選になる見込みです。
現時点のドラフトボード
1巡目候補
エルマーゴ
ダノンミッション
マテンロウサン
ワタシマツワ
即戦力候補
モンドデラモーレ
エマヌエーレ
サンタアニタ
インパクトシー
コスモアンソロジー
一本釣り候補
リゾートアイランド
条件がかみ合えば面白い候補
サムハンター
マジックローズ
パワーホール
サクセスアイ
トラペジスト
出走枠の争いも含めて楽しみたい
能力と状態だけなら、休養明けのエルマーゴ、ダノンミッション、ひと叩きされたマテンロウサンが一歩リード。そこへコース実績のワタシマツワ、安定感のあるモンドデラモーレとエマヌエーレが続く構図です。
一方、インパクトシー、コスモアンソロジー、サムハンターなどは、評価以前に出走枠へ入れるかが問題になります。そして、全体の評価を大きく動かす可能性があるのがリゾートアイランドです。
木曜日にどの14頭が選ばれるのか。まずはドラフト会議を見るような感覚で、正式な出走馬決定を待ちたいと思います。
参考:日高ステークス登録馬・出馬表/JRA・第2回札幌競馬番組
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