【シリウスS回顧】13番人気ルシュヴァルドール激走で3連単69万の大波乱!上位人気総崩れの要因と秋ダート重賞展望
秋のダートハンデ重賞「第30回 シリウスステークス(GⅢ)」が行われました。 結果はなんと、単勝13番人気の伏兵ルシュヴァルドールが2着に激走!上位人気(1〜3番人気)がことごとく着外に沈む波乱の決着となり、3連単は69万9,560円という特大配当を叩き出しました。
勝利したのはハンデ58.5kgのトップハンデを背負った5番人気ヴァルツァーシャル。 今回は、波乱となったシリウスSのレース回顧と、ここから始まる秋のダート大一番(JBCクラシック・チャンピオンズC・東京大賞典)に向けた展望をじっくり紐解いていきます。
1. シリウスS レース回顧:なぜ上位人気は崩れ、伏兵が台頭したのか?
■ レース結果(上位)
1着:ヴァルツァーシャル(5番人気/牡7/58.5kg/斎藤新)
2着:ルシュヴァルドール(13番人気/牡5/57.0kg/坂井瑠星)
3着:マイノワール(7番人気/牡5/55.0kg/浜中俊)
4着:ハピ(12番人気/牡7/57.5kg/幸英明)
5着:ギュルヴィ(2番人気/牡4/57.0kg/武豊)
7着:ラムジェット(1番人気/牡5/59.0kg/三浦皇成)
10着:サイモンザナドゥ(3番人気/牡6/56.0kg/川田将雅)
■ 13番人気ルシュヴァルドールの激走を生んだ好騎乗
今回の波乱の主役となったのが、矢作厩舎&坂井瑠星騎手コンビのルシュヴァルドールでした。
内目の枠からスッと好位のイン(3〜4番手)をキープ。道中は無駄な力を使わずロスのない立ち回りで手応え良く勝負所へ向かいました。直線では逃げ粘るダイシンピスケスらを交わして一度は完全に抜け出し、勝ちパターンへ。最後に勝ったヴァルツァーシャルの強襲に屈したものの、クビ差の2着に粘り切った走りは見事の一言です。
展開の恩恵があったとはいえ、57kgのハンデを背負って堂々と前々で押し切る競馬ができたのは、馬自身のポテンシャルと騎手の完璧な立ち回り(インの好位確保)が噛み合った結果でしょう。
■ 上位人気(1〜3番人気)着外沈没の要因
ラムジェット(1番人気7着/59.0kg) トップハンデの59kgという苛酷な斤量が大きく響いた形です。道中は後方待機から外を回して追い上げる形になりましたが、直線での伸び脚は不発。阪神ダ2000mの重いタフな馬場で59kgを背負い、内を回った勝ち馬・先行馬に対して外を回す立ち回りは流しく厳しかったと言えます。
ギュルヴィ(2番人気5着/57.0kg) 道中は中団後方のインで脚を溜めて直線で追い上げましたが、前の立ち回り優位な展開に対して仕掛け遅れ・追い出しのロスの分だけ届かず5着まで。能力の一片は見せましたが、噛み合いませんでした。
サイモンザナドゥ(3番人気10着/56.0kg) 中団追走から勝負どころでの反応が鈍く、直線もジリジリとしか脚を使えませんでした。勝負所でのペースアップに対応しきれず、不完全燃焼の競馬となりました。
結果として、「58.5kgでもタフに差し切ったヴァルツァーシャルの地力」と「ハンデ戦特有の前・内での立ち回り(ルシュヴァルドール)」が重なり、人気勢を飲み込む大波乱が演出されたレースとなりました。
2. 秋のダート重賞戦線へ向けた展望
シリウスSをステップに、ここからダート陣営はJBCクラシック、チャンピオンズカップ(GⅠ)、そして年末の大一番東京大賞典(GⅠ)へと向かっていきます。今回のシリウスSの出走組・上位馬の今後の展望を考察します。
① 優勝馬ヴァルツァーシャル:GⅠ(チャンピオンズC・東京大賞典)でも警戒必至
58.5kgのトップハンデをものともせず力強く差し切ったヴァルツァーシャル。7歳にして充実期を迎えており、タフな展開や差し脚が活きる展開になればGⅠ戦線でも軽視できません。特に、パワーと持続力が問われる中京ダ1800m(チャンピオンズC)や大井ダ2000m(東京大賞典)の馬場・条件は非常にマッチしそうです。
② 激走のルシュヴァルドール&マイノワール:別定・定量戦での真価
今回激走したルシュヴァルドールですが、今回は「矢作&坂井瑠星の好騎乗」「前・イン有利の展開」がバチッと噛み合った側面もあります。今後、地方交流重賞や中央のGⅠ・GⅡへ向かう際、定量戦・別定戦で超一流馬(フェブラリーS・帝王賞組など)とぶつかった時にどこまでやれるかが真の試金石となります。ただ、小回りや立ち回りが活きる地方交流(JBCクラシック等)に臨むのであれば、今回の経験は大きな武器になるでしょう。
③ 敗れたラムジェットらの巻き返し
今回59kgで敗れた1番人気ラムジェットですが、今回は斤量と展開(外回し)が完全に裏目に出た形。定量戦(57kg/58kg固定)に戻り、広いコース(中京・大井など)で展開が流れる形になれば、巻き返しの余地は十分にあります。次走で人気を落とすようであれば、逆に絶好の買い頃(オッズの旨味)になる可能性があります。
3. まとめ
別定・ハンデ重賞からGⅠ定量戦へと移っていく秋のダート戦線。 シリウスSで「立ち回りの巧さ」を見せた伏兵勢と、「地力」を示したトップハンデ馬、そして「斤量に泣いた」実績馬たちが、今後のGⅠ(JBCクラシック・チャンピオンズC・東京大賞典)でどのように交錯するのか、非常に楽しみな一戦となりました。
秋のダートGⅠロードも目を離さずに追っていきましょう!
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