【週刊競馬ニュース】秋競馬開幕!紫苑Sマスターソアラ、セントウルSフリッカージャブ、馬単史上最高配当|9/1~9/6
9月1日から6日までの競馬ニュースを、重賞結果と秋競馬への展望を中心に振り返ります。
秋競馬の開幕週は、紫苑ステークスで新星が登場し、セントウルステークスでは夏の主役がスプリンターズステークスへ名乗りを上げました。さらに、京成杯オータムハンデでは10番人気馬が重賞を制し、日曜の中山ではJRA史上最高の馬単払戻金まで飛び出しています。
紫苑ステークスはマスターソアラが重賞初制覇
9月6日の紫苑ステークスは、6番人気マスターソアラがサムシングスイートを半馬身差で差し切りました。勝ち時計は2分3秒5。雨の重馬場で、道中8番手から3コーナー以降に進出し、直線では馬場の真ん中から力強く伸びています。
マスターソアラは父シスキン、蛯名正義厩舎の牝馬。クイーンカップ4着以来、約7か月ぶりの実戦で、キャリアはわずか3戦目です。重賞で結果を出すには経験が足りないようにも見えましたが、タフな馬場と休み明けを同時に克服しました。少ないキャリアのまま秋華賞へ向かうため、まだ底を見せていない点が魅力です。
2着サムシングスイート、3着ドリームコアまでが秋華賞への優先出走権を獲得。1番人気ドリームコアは勝ち馬から1馬身1/4差の3着でした。重馬場の適性だけで本番の力関係を決めるのは早く、良馬場での切れ味を改めて確認したいところです。
セントウルステークスはフリッカージャブが3連勝
阪神のセントウルステークスは、1番人気フリッカージャブが好位から抜け出して勝利。1分6秒9の決着で、2着ピューロマジックに1馬身、3着ママコチャに1馬身1/4差をつけました。
フリッカージャブは北九州記念に続く重賞連勝で、これで3連勝。逃げ切り一辺倒ではなく、好位の2番手から33秒7の末脚を使った内容は、スプリンターズステークスを考えるうえでも大きな収穫です。速い流れへの対応力と、最後まで止まらない持続力が現在の強みでしょう。
一方、サマースプリントシリーズのチャンピオンは2着のピューロマジックに決定。フリッカージャブはこのレースでシリーズ逆転とはなりませんでしたが、秋の短距離戦線では主役級の存在になりました。スプリンターズステークスでは、前に行く馬が多くなったときに好位で運べるかが鍵になります。
京成杯オータムハンデは10番人気ピコローズ
9月5日の京成杯オータムハンデは、最軽量タイの53キロで出走した10番人気ピコローズが優勝しました。中団から進め、直線で33秒6の末脚を繰り出し、エコロブルームとの競り合いを半馬身差で制しています。勝ち時計は1分32秒0でした。
2着エコロブルームは58キロを背負い、3着ドロップオブライトも56.5キロ。ハンデ差が結果に影響したのは確かですが、ピコローズ自身も時計・上がりともに優秀です。軽ハンデの一発というだけでなく、今後のマイル重賞で相手なりに走る可能性を感じさせました。
なお、サマーマイルシリーズは、京成杯オータムハンデに出走しなかったエルトンバローズがチャンピオンに決定。春のしらさぎステークス優勝と関屋記念5着で積み上げたポイントが最後まで生きました。
札幌2歳ステークスはショウナンガレオンが完勝
札幌2歳ステークスは、1番人気ショウナンガレオンが2番手追走から抜け出し、コスモハナミズキに6馬身差をつけました。勝ち時計は1分50秒3。父は米国の名馬Flightlineで、2戦2勝のまま重賞タイトルを手にしています。
早い時期の2歳重賞で、1800メートルを先行して最後まで脚色が鈍らなかった点は評価できます。今後は距離延長への対応と、強い末脚を持つ馬を相手にしたときの瞬発力が焦点です。年末の2歳GⅠを見据えるうえで、まず名前を覚えておきたい1頭です。
中山7Rで馬単JRA史上最高配当
日曜の中山7R・3歳未勝利では、17番人気カテドラルクォーツ、15番人気ジェイエルグリーン、6番人気サンクレゾンの順で入線しました。
馬単5→4は187万6620円で、馬単としてJRA史上最高の払戻金を更新。3連単5→4→13も5294万8520円となり、JRA歴代2位の高配当でした。人気薄同士の組み合わせというだけでなく、重馬場の芝2000メートルで、逃げたカテドラルクォーツがそのまま押し切った点も印象に残ります。
高配当のレースは、次の馬券で同じ夢を追うための材料というより、馬場・展開・人気の盲点が重なった結果として見るべきでしょう。特に秋の中山では、雨や風で馬場の性格が変わったとき、実績馬だけでなく条件替わりの馬にも注意が必要です。
ルメール騎手と岩田望来騎手が年間100勝
9月5日はC.ルメール騎手がJRA年間100勝を達成。12年連続12回目という安定した記録です。翌6日には岩田望来騎手も年間100勝に到達しました。
岩田望来騎手はセントウルステークスでピューロマジックに騎乗して2着に入り、サマージョッキーズシリーズも40ポイントで制覇。夏競馬で積み重ねた結果が、年間100勝とシリーズ優勝の両方につながりました。秋のGⅠ戦線でも、騎乗馬の質と勢いを馬券検討の材料にしたい騎手です。
韓国遠征ではドラゴンウェルズがコリアスプリント制覇
9月6日にソウル競馬場で行われたコリアスプリントでは、JRA所属のドラゴンウェルズが優勝。アメリカンステージも2着に入り、日本調教馬がワンツーを決めました。コリアカップではサンデーファンデーが2着、優勝は大井所属のディクテオンでした。
国内の秋競馬だけでなく、海外ダートでも日本勢の層の厚さが示された週です。短距離のドラゴンウェルズ、中距離のサンデーファンデーと、路線ごとに遠征馬の存在感が出ています。
今週のまとめ
秋競馬の開幕週は、マスターソアラという新しい秋華賞候補、フリッカージャブという短距離界の上昇馬、そしてショウナンガレオンという2歳重賞勝ち馬が登場しました。
重賞だけを見ても、6番人気、10番人気、1番人気と勝ち馬のタイプはさまざまです。次週以降は、紫苑ステークス組の良馬場での評価、フリッカージャブのスプリンターズステークスでの立ち位置、札幌2歳ステークス組の成長曲線を追っていきたいと思います。
主な出典:JRA・紫苑ステークス/JRA・セントウルステークス/JRA・京成杯オータムハンデ/JRA・札幌2歳ステークス/JRAニュース/JRA・コリアスプリント/コリアカップ

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